患者さんのお口の状況や歯の生え方にもよりますが、
30分以内に抜歯が終わるような真っ直ぐ生えている親知らずの抜歯であれば、静脈内鎮静法(保険適用)で治療可能です。
一方、歯が半分以上埋まっているような埋伏歯、斜めや横向きに生えているような水平埋伏歯のような口腔外科医が担当するような難抜歯であれば高度の専門性と長時間の全身管理が必要となるため、静脈麻酔(保険適用外)となります。
静脈麻酔(保険適用外)での親知らずの難抜歯にかかる費用の一例
- CT撮影 11000円
- 静脈麻酔 22000円
- 抜歯術 16500円
ただし、埋伏歯などの難抜歯は、予約が込み合っており、初診から2か月後くらいの抜歯になります。また、希望されても安全性の確保のため1本ずつの親知らずの抜歯とすることがほとんどですので、あらかじめご了承ください。
<初診から抜歯までの流れ>
1初診
レントゲン検査や口腔内診査を行い、抜歯の必要性・リスク・難易度・抜歯の可否の判断します。
また、静脈内鎮静法(保険適用)や静脈麻酔(保険適用外)の説明を行います。
※初診時にいきなり抜歯をすることは行っておりません。
※当院で抜歯が難しい場合、全身麻酔が必要な場合は、総合病院や大学病院を紹介しております。
2CTによる精密検査(保険適用で4000円程度、保険適用外で11000円)
レントゲン検査だけでは、抜歯の可否が判断できない場合、また、親知らずの生え方や位置によって、3次元での詳細な画素診断が必要になる場合があります。抜歯のリスクや難易度が高い場合、神経との位置関係や歯根の形を事前に把握し、安全に親知らずを抜歯するために行います。CT検査結果を抜歯の担当医に診察してもらい、当院での抜歯の可否を確定します。
3抜歯前の口腔ケア、歯石除去
抜歯を安全に行うためには、口腔内の細菌コントロールが必要です。抜歯後の感染予防のために、歯科衛生による事前の口腔ケアを必ず行ってもらっています。親知らずに痛みがある場合は、痛みを軽減させるための特別な歯磨き方法もお伝え、抜歯日までの疼痛管理をしていおります。
4抜歯当日
予約時間の10分前までに来院していただき、静脈内鎮静法や静脈麻酔の準備を行います。抜歯後は、止血用のガーゼを噛んでもらいます。
5抜歯翌日の消毒処置
抜歯翌日の腫れや痛み、感染状況を確認するために行います。
6抜歯後の抜糸(抜歯後1週間前後)
抜歯時に縫合処置を行っている場合があります。その場合は、抜歯後1週間後に抜糸処置に来院していただきます。その時に、痛みや腫れが落ち着いているようであれば、当院での抜歯処置は完了となります。